旅人の木

IMG_1453 IMG_1454 旅人の木1 旅人の木

ハワイを歩いていると、よく見かけるバナナの木に似た扇状に青い空に勢いよく広がって行く「旅人の木」って知ってますか?この木に気付くと、立ち止まって写真を撮ってしまいます。

茎に雨水を溜めるため非常用飲料水として利用できるとのことで、この名前が付いているとのことですが、僕は茎のどの部分に、どの様に水が溜まっているのかは、毎回確認しようと思いながらまだ確認出来ていません。そう思うと、気になって早くハワイに行って確かめたくなりますね。簡単には行けませんが、、、次回の目的が1つ増えました。

この木は、小さいものから2階を越えるほどの高さの木まで見つけることができますが、どの木も左右対称に平面を成すように規則正しく綺麗な緑色の葉茎が力強く左右順番に伸びており、その先に船の櫂の様な大きな葉が、ゆらゆらと揺れています。

この木を見ると、デコレーションの為に作られたのではないかと思うほど綺麗な形状と質感をしており、ついついカメラのシャッターを切ってしまいます。そして、この美しい形の「タビビトノキ」は、僕のデザインモチーフの一つとして頭の中に刻み込まれています。

 


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これは模倣?

サイズ変更1< 3D-CADでの形状確認サイズ変更2

↑ クロムハーツオリジナル❪左❫と3Dプリンターで造形した原型

サイズ変更3

↑ キャスト後の磨く前のリング

サイズ変更4< 完成

 

前回のブログで、東京オリンピック・パラリンピックのロゴデザインについて書きましたが、今回はクロムハーツ フローラル クロスリングのカスタムバージョンの模倣の話題です。

大学時代のクロムハーツが好きな友人から、どうしてもと頼まれてクロムハーツのカスタムバージョンを作製してみました。簡単なのは、オリジナルのリングのゴム型を取る方法だけれども、完全にブランド品のコピーに当たるので、3D・CADでデータ作製し、3Dプリンターで造形する方法。今まで、多く3D・CADで自分でデザインしてきたが、複雑な形状を忠実にコピーしてデータを作るのは難しい事を再認識。

製作する機器は最新鋭だけれど、結局オリジナルをノギスで幾つものポイントを測定する、測定出来ない部分は一度3D・CADで形状を確認し、見たフィーリングで修正していくしかない。すごく原始的な方法ですね。今回は、石を入れる要望があったので、石を留める穴と爪を設置。ここは、CADの得意とするパートです。

最終的に写真のクロムハーツのカスタムバージョンの似て非なるが完成。かなり時間をかけて、原始的な測定と目での形状チェックし、データ化しましたが、リング円周方向のフローラルが若干痩せた形状になってしまいました。チョット見た目ではわかりませんが、、、。

(当該作品は趣味の範囲で作製しています。)

 


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東京オリンピック・パラリンピックのロゴは模倣?

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今、話題になっている模倣したのではないか?とされている東京オリンピックパラリンピックのロゴの件でコメントです。

確かに、指摘されれば部分的に形は極似している。でも、見たときのインプレッション、イメージは全く別のものだと思う。そう思いませんか?

2次元の平面上で、丸、四角、楕円、直線等でシンプルな新しいロゴをデザインしようとしたら、世界中の誰かがデザインしたものと何処か一致した部分が出来てしまう事は避けられない。また、もともとデザイナーは常に世の中の数多くのデザインに興味を持って触れているはずで、無意識のうちに自分の嗜好のデザインは脳の何処かにメモリーされていく。僕もジュエリーのデザインをしている立場で言うと、全くオリジナルデザインだと確信していても、何かのきっかけで似たデザインを見つけて、至極ガッカリすることがある。

元々、自然界にあるモノをモチーフにすると、似てしまうのは仕方がない。真似(copy)でなければ良い。でも、残念ながら第三者には、真似たのか、結果的に似てしまったのかは判断出来ない。

基本的にデザイナーは、人の真似は絶対に避ける資質を持っている筈なので、今回の東京オリンピック・パラリンピックのロゴも、結果的に似てしまったものと僕は思うし、そうあって欲しい。

問題は、事前のデザイン調査、意匠登録の状況調査をもっと念入りにできなかったのか?、、、と言うところか。結果は、どうなるのだろう。

 


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