ルージュの伝言

口紅

「ルージュの伝言」と言えば、松任谷由実。昨日の朝、テレビ番組で、松任谷由実の歌詞を創るテクニックに関する取材をしていた。「バ・ス・ルームで、ルージュの伝言・・・・?」 はお馴染みのフレーズで、今までに、もしかすると100回以上は聞いていて、間違いなくバスルームの鏡に、口紅で伝言を書いているシーンを頭に描いて聞いていた。おそらく殆どの人がそんなシーンを描いていたんじゃないかな~。

でも、実際には、そんな具体的なシーン表現の歌詞では無く、ただ「バスルーム」と、「ルージュ」と言うフランス語で「赤色」と言う言葉を並べただけ。そう、鏡に赤い口紅で書いている歌詞ではなく、勝手に聴いてる人がその様に想像しているだけだったんですね。

歌詞を創る時は極力具体的な行動シーンや気持ちの表現を避けて、聴いてる人に想像させる歌詞を心掛けているという内容だった。そこに、多くの人に共感されて、ヒットした秘密が隠されてたと聞くと納得である。

確かに伝える側が、勝手に全てを決めて提供するよりも、受け手側でその人なりの価値観を含めて想像させる余裕を持たせてあげる方が心地良いし、多くの人に違和感無く受け入れられるのは間違いない。

ジュエリーをデザイン製作しプロモーションしていくのも同じで、お客様なりの素晴らしい想いが込められる様に真剣に考えないと。。。と考えさせる数分間の番組でした。

昨日は一日中、ipadで流れる曲は松任谷由実。懐かしい曲ばかり。。。。。。です。


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想像させる写真

想像1 想像2

11月にハワイに行って写真を900枚くらい撮ってきた。 こんな量を撮ったのは初めてだ。

行った時はいつもワイキキ周辺の同じような場所で、似た様な写真を撮っているのだけど、建物の中のモノを撮った写真以外は、全て違って見える。 多分、自分が撮った時の、その時の空気感を感じてるからだろうか? 他人が見たら、同じに見えるんだと思う。

撮った写真は帰って来て、1枚づつゆっくり眺めるのも一つの楽しみだ。それに加えて、InstagramやブランドのHPで気に入った写真を掲示できる機会があるので、写真を 撮る事も見ることもついつい真剣になってしまう。

そんな中で不思議な写真が2枚あった。いつも人物を対象にした写真は撮らないのだけれど、何気なく風景を撮った先に、表情が見えない静止した人物がさり気無く写っていて、何故か眺めていると、そこにいる人について、色々な事を想像してしまう。「何をしているのだろう?」「どこから来た人だろう?」「誰と来たのだろう?」「通りががりでビーチチェアに座っただけなのかな?」「子供は女の子かな?」「幸せそうだな~」「気持ちよさそうだな~」、、、、等等、想像は広がる。

表情が判る写真や、歩いている様な動きのある人物の写真は、瞬間に把握して終わってしまうが、この2枚の写真は見る人に 語りかけて想像させる何かがある。僕だけがそう感じているだけなのかもしれないけれど。。。。

写真の面白さを最近知った素人のコメントでした。でも、この2枚いい写真だな。

 

 


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