(写真は三英HPより)
あっと言う間にRIOオリンピックが終わってしまった。 久々に、やらなきゃいけない仕事も放ったらかしにしてオリンピックに熱中して見てしまった様な気がする。
特に卓球は、ちょっと暗く地味なスポーツのイメージがあり、今までじっくりと見た事はなかったが、このRIOオリンピックでそのイメージは大きく変化した。
その一つが、日本のメーカー三英(千葉県流山市)が開発した卓球台「Infinity」だ。ウォークマンのデザインなども手がけたソニー出身のプロダクトデザイナー・澄川伸一氏がデザインし、木製の脚部には東日本大震災で被災した岩手県宮古市産の木材を採用して高級家具メーカーの天童木工(山形県天童市)が制作したと言う。
TVをつけると、天板のレジュブルーと言うあざやかな色と、Xの美しい曲線の脚部デザインが目に飛び込んでくる。
それを舞台にして、ダイナミックでエキサイティングな試合が展開される。
卓球台が日本製だと知り、かつその開発プロセス、コンセプトを知って、さらに興味を持って見て、卓球の面白さを知ってしまった。「ピンポン」では無い、スポーツとしての卓球だ。
今回の卓球台の足が真っ直ぐな4本の脚で、天板の色がただの緑だったら、もしかしたら僕は最初からじっくりと卓球を見ていなかったかもしれない。大袈裟かもしれないが、、、
美しいデザインは人を引きつける力があり、それにストーリーがあると、さらにその力は増す事を再認識した。
おそらく、僕以外にも日本製の卓球台「Infinity」の美しさを楽しみながら、新しい卓球のイメージを築いた人もいたに違いない。